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Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

和菓子 東京 関東

大福
It Wokashi

とろける求肥の皮

東京・九品仏駅からほど近い場所に、2018年に開店した和菓子店「ItWokashi(いとをかし)」がある。名物の「大福」は「飲めるほどにやわらかい」という。
求肥の皮と生クリームを加えた白あんが特徴で、「烏龍&杏仁」「胡麻&マンゴー」など6種類がある。おしゃれなパッケージが「今までの大福とは全然違いますから」と主張している。
薄桃色の「苺&ピンクペッパー」を手に取る。どんな味なのか? 首をかしげながら口にする。舌の上でとろけて混然一体となった。面白い。そして初めての食感だ。
店を運営するのは、享保元年(1716年)創業、三重県の老舗和菓子店「大徳屋長久」。16代目の竹口久嗣さんが新ブランドとして始めた。
もともと大徳屋長久には、求肥に泡立てた卵白を混ぜた軟らかめの大福があった。それを極限まで突き詰めた。卵白は時間をかけて泡立て、たっぷりと空気を含ませる。皮はとろとろで人の手ではあんを包めないから機械を使う。
パッケージデザインを先に考案し、それに合わせて6種類の味を考えた。従来とは真逆の方法である。「老舗和菓子店が大企業に買収される時代。和菓子になじみの薄い人たちにも食べてもらい、ファンを増やしたい」と竹口さんは新ブランドを作った理由を語る。
大徳屋長久には「小原木」という300年伝わる菓子がある。新しい挑戦は父祖が守ってきた味を途絶えさせず、次の100年へと伝えていく試みでもあるのだ。

2020年2月8日 読売新聞 甘味主義より

It Wokashi HP  https://itwokashi.official.ec/

 

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