取り寄せBest

Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

中部・北陸・東海 和菓子 愛知県

一口ういろ
雀おどり總本店 

蒸しあげて もちもち

安政3年(1856年)創業の名古屋の老舗和菓子店「雀おどり總本店」のういろうは、国産米粉に砂糖などを加えて蒸しあげた、もちもちの食感が特徴だ。甘さは控えめ。米粉ならではのどこかなつかしい、やさしい味である。ご紹介する「一口ういろ」は、食べやすい個包装で定番の白、黒糖、栗抹茶、ほんのり塩味の桜、十勝小豆を加えた小豆の五つの味だ。
おいしさのひみつは「蒸し」にある。熱湯で砂糖を溶き、米粉を混ぜて軟らかなムース状にしたら、型に流してせいろに入れ、大量の蒸気で2時間半かけて蒸しあげる。表面がふるふると波打つほどに強い蒸気をかけるのだ。ほどよく水分を含んで膨らみ、この店ならではの味になる。
米粉に小麦粉などを加えると日持ちがする。厚手の密閉袋に生地を流して蒸せば、さらに保存性が高まる。しかし、賞味期限が短くなっても、昔ながらの味わいを追い求めるのが、こだわりである。
店名は江戸時代、各地ではやった踊りにちなんでいる。かさをかぶり、三味線と歌に合わせてスズメのように飛び跳ねる踊りだ。大喜びするという意味の熟語「欣喜雀躍」にかけて、踊る人を看板に描いたところ評判になり、とうとう店名になった。
かつては、土産として人気だったが、今は自分用にと買い求める人が中心だ。「若い方にもっとういろうのおいしさを知ってもらいたい」と7代目の古橋孝太さん。ほうじ茶など、新しい味の研究も進めている。

2020年2月22日 読売新聞 甘味主義より

雀おどり總本店HP https://www.suzumeodori.com/

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です