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Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

和食 山陰・山陽 広島県

生海苔佃煮
三國屋

磯の香り 酒のお供に

海の近いところを旅すると訪ねるのが、生ノリでつくだ煮を作り上げている店だ。
今回紹介する広島市のノリ専門店「三國屋」の「生海苔佃煮」の生ノリは、全国有数の産地、九州・有明海の採れたてをすぐに冷凍保存したものを使う。有明海は多くの河川が流れ込み、栄養分が豊富なことから、ノリが良質とされる。
自社工場の釜でまず、カツオ節と昆布からだし汁を作る。しょうゆ、清酒、みりんを加え、湯通しして脱水した生ノリを入れて煮込み、砂糖で調味して仕上げる。化学調味料、保存料は使っていない。
瓶の蓋を開けると磯の香りがふわっと広がる。最初の一口は薄味に「えっ?」と驚くかもしれないが、優しい甘みの味わいなので食べやすく、とろっとした食感もよい。白いご飯のお供としてはもちろん、酒の肴として多めにつまむとしっかりとしたノリの風味が味わえる。
地元の広島湾は江戸時代からノリの漁場で、三國屋は明治時代中頃、ノリの養殖を始めた。戦後、海岸の埋め立てで養殖ができなくなり、今は全国の産地からノリを買い付け、自社工場で製品化している。
三國屋の3代目社長、三村一郎さんに「生海苔佃煮」にはどんなお酒がよいか尋ねると、「辛口のお酒が合う」とのこと。蔵元の多い広島県ではどのお酒にするか迷うが、今回は呉市の「相原酒造」が扱う、やや辛めの「雨後の月 吟醸純米酒」を薦めたい。

2020年2月5日 読売新聞 辛味主義より

三國屋HP

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