取り寄せBest

Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

和歌山県 和食 関西

ごぼう巻
たな梅本店

エソやグチの皮巻く珍味

取材旅行中だと、「食」の仕事なのにもかかわらず、しっかり食事ができないことも多い。若い頃には、電車の中でかまぼこに丸のままかぶりつき、1日1食で済ませる、ということもよくあった。

だから、各地に旅の友となったかまぼこがある。ただ、最近は残念ながら、添加物が使われることが多くなり、全国的には昔ながらの味が随分と減ってきている。

頑固なままに創業以来の味を守っているのが、今回ご紹介する「たな梅本店」。創業は慶応年間、1865年頃と言われている。初代の鈴木まささんから現当主まで5代を数えている。「南蛮(なんば)焼」と呼ばれ、エソやグチのすり身を使った焼き抜きかまぼこが有名だ。
そして、「ごぼう巻」は淡泊な味の南蛮焼とは違い、エソやグチの皮をも使った珍味である。国産のゴボウを軟らかくゆでて、すり身で合わせ、皮を巻き、じっくり焼き上げる。しょうゆ、砂糖を入れた秘伝のタレに漬け込む。

すべて手仕事で作られた、香ばしさいっぱいの巻物は、できれば1センチほどの厚さに切って食べるのが一番だ。頬張ると、軟らかいゴボウの風味と、弾力のある皮のうまみが一気に口に広がる。 日本酒ももちろん合うが、今回は、専務の林智香子さんのご推薦で、地元田辺のクラフトビール「ゴールド」(ボイジャーブルーイング)とした。ほのかなビールの苦味が、ごぼう巻の甘辛さとよく合う。

 

2019年8月24日 読売新聞 辛味主義より
たな梅本店HP  http://www.tanaume.jp/goboumaki/index.html

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です