白羊羹
薫風

日本酒に合う和菓子

東京の下町、千駄木にある「薫風」は和菓子と日本酒のマリアージュを提案する店だ。代表のつくださちこさんの創作和菓子とともに日本酒や中国茶が楽しめる。

ご紹介する「白羊羹」は手亡豆の白あんにオレンジピールやドライフルーツをちりばめ、カルダモンやコリアンダーシードなどのスパイスを利かせた蒸したようかん。もっちりとした食感に異国の香り、軽やかな酸味、程良い甘さが心地よい。フルーティーな香りの日本酒を合わせると味わいはさらに深くなった。

以前は製薬会社の研究職だったつくださん。飲食に興味を持ち、退職してレストランや日本料理店で働いた。専門学校にも通い、和菓子を学んだ。薫風を開店したのは7年前。白羊羹もその頃完成した。

当時、ワインなどの影響を受けた、新しい味わいの日本酒が登場していた。一方、若い世代に日本酒を飲んだことがない、和菓子も食べたことがないという人が増えていた。その入り口になるようなものを提案したいと考えたそうだ。

「和菓子の伝統を踏まえた品。絵新しさを狙ったものでありません」とつくださん。スパイスは清めの意味もあり、供物菓子にも古くから使われている。干し柿や干しアンズは和菓子の定番材料だ。

店には、幅広い世代が集まってくる。つくださんの狙い通り、和菓子の楽しみ方は広がっているようだ。

読売新聞 4月6日 甘味主義

薫風HP https://www.wagashikunpu.com/products_gift.html

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