炉ばたのおやき
いろは堂
生地にそば粉 多彩な具
おやきは、長野県の代表的な郷土料理だ。1925年創業の「いろは堂」(長野市)のおやきは、小麦粉にそば粉を混ぜ、イースト菌で発酵させた生地を使用している。元々パンを製造していたことから、フランスパンと同様の発酵法を取り入れた。
生地で具を包んだ後、一度油で揚げ、窯で焼き上げる工程も同社の特徴。外はカリッと、中はもっちりとした食感が楽しめる。
定番商品の具はブナシメジ、野菜ミックス、粒あんなど8種類ある。なかでも、売れ筋は野沢菜。野沢菜の浅漬けを塩出しし、同県産のみそであえた。ウド(春)、ナス(夏)、マイタケ(秋)、ジャガイモ(冬)といった季節限定の商品も人気だ。
いろは堂の専務取締役より
長野県にゆかりがなくても、どこか懐かしさを感じる食べ物。こんがりした焼き目が食欲をそそります。おやつのほか、朝食としても楽しんでください。
読売新聞 2019年1月 「ふるさとの逸品」
いろは堂HP https://www.irohado.com/