チューニング 2017年12月10日

 

 

 

 紙面の都合で年末恒例の「松戸この1年を語る」が入らなかったので、少し振り返ってみたいと思う▼市内の出来事で1つあげるとすれば、とても悲しいことだが、3月に起きたベトナム国籍の小学3年生、レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9歳)が我孫子市の排水路わきで遺体で発見された事件。死体遺棄容疑で逮捕されたのが保護者会会長の男ということで、地域社会にさらに大きな衝撃を与えた▼世界に目を転じれば、やはり1月にトランプ米政権が誕生したことが大きかったと思う。ツイッターで、まるで子どものケンカのような書き込みをして、北朝鮮の金正恩委員長を刺激。戦争が起こるのではないか、と本気で心配する日がこようとは思わなかった▼6日にはエルサレムをイスラエルの首都として認定し、米大使館を移転させる意向を示したことで、世界が大騒ぎになっている。私をはじめ日本人は宗教の問題には疎いが、イスラム教徒を大変に刺激する行為のようだ▼ロシア疑惑という爆弾をかかえ、いつまで政権が続くかも分からない。そんな、トランプ大統領と安倍首相は仲がいいらしい。社交辞令でのお付き合いだとしても、この短慮で危ないおじいさんと一体視されては、日本がむしろ危険なのでは、と危惧する。

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