五輪に向けガイド実習
小金中学校英語部

東漸寺でガイドの実習をする小金中学校英語部

 松戸市では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、外国人観光客が市を訪ねてきた際に子どもたちが英語で観光ガイドができることを目標に、今年度、モデル事業として小金中学校英語部の生徒に育成講座を実施している。この講座の現地実習が20日、小金にある東漸寺で行われた。
 育成講座では、小金地区の歴史観光名所を日本語と英語で解説した冊子「小金ロマンルートガイドマニュアル」をテキストとした基本講座を8回行っているほか、夏休み期間中に「小金地区の歴史」と「小金地区の農業」についての講座を実施。12月以降も月1回程度、復習や実践的学習の講座開催を予定している。
 この日の現地実習では、市教育委員会英語教諭と派遣ガイド講師が仮想外国人観光客役となり、小金中英語部員4人が北小金駅から東漸寺境内をガイドとして案内した。東漸寺では「ここが東漸寺です。約530年の歴史のあるお寺です」「こちらを見てください。枝垂桜です。春に咲きます。参拝客を楽しませます。樹齢300年を超えています」などと英語で紹介したが、本堂前にある大香炉などをどう英語で説明するかなど、苦戦している姿も見受けられた。
 小金中英語部部長の美戸愛都(みとまなつ)さん(14)は「日本語でもガイドしたことなどなく、英語だと更に緊張した。台本にないこと、独自の日本文化を英語で説明することの難しさを感じた。外国人相手だと、もっと緊張すると思う。まだガイドする自信は…」と正直な気持ちを話していた。
 市では、卒業生も含めた小金中英語部のボランティア隊が、2020年に観光ガイドとして活躍できることを目標としているほか、これをひとつのモデルとして今後の事業につなげていきたいとしている。
【竹中 景太】

 

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